腰痛は、日本人が一番多く自覚する症状のため、全員が医療機関を受診する必要はありません。
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しかし、中には重篤な病気が隠れていることがあります。
それは、悪性腫瘍や感染症、骨折、内臓や大動脈などの血管が原因となっている腰痛です。
同じコーナーのコラム「動いて健やかに」の執筆者・谷川浩隆先生も、これらの病気による腰痛の可能性を疑うサインを「レッドフラッグ 赤い旗」と呼び注意喚起をしています。
代表的なサインは、夜間やじっとしていても痛む、体重減少や発熱を伴う、胸も痛い、高齢者などです。
医療機関に相談してください。
また神経症状が強く、特に下肢の筋力低下や排尿や排便の困難症状を伴う方も、早めの整形外科への受診が推奨されています。
これらの兆候がない場合の「腰痛診療ガイドライン」で勧められている対策は、急性腰痛は、安静よりも活動性を維持する方が有用。
日常生活や仕事に支障がある方は痛み止めなどの内服治療です。
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一方、慢性腰痛は、活動性の維持、内服薬、前回紹介した認知行動療法(考え方の修正)とともに、運動療法が勧められています。
日本整形外科学会が広めているロコモ体操の一つ、腰痛体操です=下記イラスト参照。
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膝(109回)と同じく、腰痛体操を続けると、痛み止めを内服するのと同等の鎮痛効果があり、長期的には体操を続けた運動群の方が腰痛が改善することが分かっています。
これまで紹介してきた肩凝りや膝痛体操と同じように、ストレッチだけでなく、腰周りの「筋力」を鍛えることを意識してください。
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(2025年12月23日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)











