患者さんから「いきいき百歳体操に通っている」と聞きました。
ご存知の方や既に実践されている方も多いと思いますが、私は名前を知っている程度だったので調べてみました。

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いきいき百歳体操は、2002年に高知市が考案した体操。
安全ですぐに始められ、介護予防効果が実証されている運動として全国各地に広まっています。
また地域の特色を取り入れたオリジナルの百歳体操も多数考案され、私の住む松本市版は「アルプス一万尺」が伴奏曲です。
松本市版の特徴の一つは筋力運動です。
椅子を使いながら手首や足首に重りを着け、音楽に合わせてゆっくりと手足を動かします。
重りの重さは調節でき、一人一人の体力に応じて無理なく筋力アップすることができます。
体操動作にはバランス力と柔軟性の「運動素」(105回参照)もプラスされています。
松本市のホームページには、いきいき百歳体操に取り組んだ86歳女性の例として、3カ月で握力は18.5㌔から22.5㌔、片足立ちは10秒から50秒、椅子からの立ち上がり(30秒)は19回から27回にと、それぞれアップしたことが紹介されています。
私は特に握力が向上している点に注目しました。
握力を鍛える動作が入っているわけではないのですが、この体操を続けると、全身の筋力が向上することが分かります。
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もう一つの特徴は、近くの公民館や集会所など身近な場所に集まって行うことで、仲間づくりにもなることです。
このような運動法は、最初は効果を実感してもやがて飽きてしまうこともありますが、一緒に行う仲間がいると続けられます。
運動は励まし合うのが長続きの秘訣です。
いきいき百歳体操に興味を持たれた方は、松本市役所や近くの公民館に問い合わせください。
体操が開催されていない市町村にお住いの方は、動画サイトで公開されているので家でも始められます。
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(2025年11月18日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)









