感染力が強いノロウイルス。
一年を通して発生していますが、特に冬場に流行します。
ノロウイルスは手指や食品などを介して感染し、感染すると腹痛や嘔吐、下痢などを引き起こします。
体調管理のほか、手洗いや食品の加熱調理、調理器具の洗浄・消毒等、予防が大切です。
感染の原因
・ノロウイルスに汚染された食品を食べる(特に牡蠣を含む加熱不十分な二枚貝)
・感染した人が調理などをして汚染された食品を食べる
・感染した人の便や嘔吐に接触したりすることにより二次感染 など
予防
■手洗い
調理を行う前、食事の前、トイレに行った後は、必ず手洗いを行いましょう。石けんで指先、爪、指の間をよく洗い、十分に水で流します。2度洗うとより効果的です。
■食品の加熱
一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる有効な手段です。牡蠣などの二枚貝は、中心部まで90℃で90秒以上加熱しましょう。
■調理器具の洗浄・消毒
調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤の成分)や加熱消毒が有効です。調理器具の材質により使い分けをしましょう。(塩素系漂白剤等の使用は「使用上の注意」を確認しましょう。)
■二次感染の予防
①感染した人の便や嘔吐物を処理する際には、マスクと使い捨て手袋を着用して直接触れないように処理します。
②使い捨てできる布やペーパータオルで静かに拭き取り、塩素消毒後に水拭きをします。
③嘔吐物や手袋などは、ビニール袋に密閉し外に漏れないようにして捨てます。
④処理後は、石鹸で丁寧に手洗いをします。
下痢がおさまった後も便にはウイルスが排出されています。
トイレの後やおむつ替えの後は、必ず石鹸を使って手洗いをしましょう。
参考ページ
○ みんなの健康百科-病気の基礎知識-食中毒
○ みんなの健康百科-病気の基礎知識-急性胃腸炎
○ みんなの健康百科-応急手当-嘔吐・下痢