どんな病気
過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)は、恐怖や不安感などの精神的ストレスによって、突然の呼吸困難、頭痛、めまい、失神などの症状を起こすものです。
過呼吸、過呼吸発作とも呼ばれます。
若者や女性に多くみられます。
パニック障害の症状の一つとして見られることもあります。
□
原因
不安、恐怖、緊張、興奮などの精神的なストレスが原因で起こるとされています。
呼吸が早くなって換気量が多くなると、体内の二酸化炭素が吐き出されて、濃度が下がります。
その結果、血液中の電解質濃度が変化して、手足の筋肉がつっぱるなどの症状が引き起こされます。
呼吸の苦しさや さまざまな症状によって、不安や恐怖感がますます強くなって、さらに症状が強まる悪循環に陥ります。
□
症状
• 息が苦しい
• 胸痛、動悸、頻脈
• 手足がつっぱる、手足や唇のしびれ
• 頭痛、めまい
□
重症の場合は、全身のけいれんを起こしたり、失神する場合もあります。
□
検査
問診
どんな状況で起こったのか、過去にも起こしたことがあるかなどを確認します。
□
血液検査
血液の酸素や二酸化炭素濃度、電解質濃度、血糖値などを検査します。
□
心電図検査、胸部レントゲン検査
必要に応じて心臓や肺に他の病気がないかを検査します。
□
治療
• 気持ちを落ち着かせるようにします。
• 「息が吸えない」と訴えることが多いですが、「ゆっくりと吐く」ことを意識して、呼吸を整えます。
□
ペーパーバッグ法
※窒息の危険があることから、すすめられていません。ご注意ください。
紙袋に鼻と口をあてて呼吸を繰り返し、一度はき出した二酸化炭素を再度吸うことで、体の中の二酸化炭素の量を増やすペーパーバック法が用いられる場合があります。
ペーパーバッグ法を行う場合は、袋の端を切るなどして、完全に密閉状態にならないように注意します。
□
薬物療法
抗不安薬の頓服薬や注射薬を使用する場合もあります。
□
ホームドクターからのアドバイス
• リラックスできる時間をもつことが大切です。
軽い体操やヨガ、散歩、音楽鑑賞、お風呂、食事など自分に合ったリラックス法を見つけましょう。
□
• 何度も発作をくり返すような場合には、心の問題を心療内科医や精神科医に相談しましょう。
□
• 疲労、寝不足、発熱などをきっかけとして、過換気発作を起こしてしまうこともあります。
規則正しい生活を送るよう心掛けましょう。
□
もっと調べる
参考リンク
○ 日本呼吸器学会 呼吸器の病気 過換気症候群
○ 日本医師会 健康の森 病気をチェック! 過換気症候群
初診に適した科
内科、救急外来、心療内科、精神科
頼りになる病院
まずはお近くのかかりつけ医の先生にご相談ください。
北信 | |
---|---|
東信 | |
中信 | |
南信 |
免責事項要約
当サイトは健康情報の提供を目的としており、当サイト自体が医療行為を行うものではありません。当サイトに掲載する情報については厳重な注意を払っていますが、内容の正確性、有用性、安全性、その他いかなる保証を行うものではありません。当サイトはお客様がこのサイト上の情報をご利用になったこと、あるいはご利用になられなかったことにより生じるいかなる損害についても一切の責任は負いかねます。当サイトからリンクしている他のウェブサイトに含まれている情報、サービス等についても、一切の責任を負うものではありません。