ほくろ

どんな病気

ほくろとは、顔や体にできる黒っぽい斑点のことをいいます。

ほくろは良性の腫瘍です。

医学的には「色素性母斑」「母斑細胞性母斑」「単純黒子」などと呼ばれます。

生まれつきあるものと成長の途中で現れてくるものがあります。

大きくなるほくろの中には、悪性のメラノーマ (悪性黒色腫)の可能性もあるため、注意が必要です。

原因

ほくろには、先天性と後天性のものがあります。
後天性の場合には次の2つの原因があります。

紫外線

紫外線を浴びて日焼けをすると、紫外線から肌を守るために色素細胞(メラノサイト)が活性化し、紫外線を吸収するためのメラニン色素が作られます。
色素細胞が活性化しすぎると、メラニン色素が増えすぎてしまい、ほくろになります。

外部刺激・その他

皮膚に対する圧迫や摩擦によって細胞が傷いて、色素細胞が誤作動を起こすことで、ほくろができます。

症状

ほくろ

母斑細胞はメラニン色素を生み出すため、色は黒色から茶色です。
盛り上がって大きくなり、イボのようになる場合もあります。
痛みはありません。

メラノーマ(悪性黒色腫)

以下のような特徴がある場合には、メラノーマである可能性があります。

• 形がいびつである・左右非対称である
• 境界がぼやけている・わかりにくい・ギザギザしている
• 色が均一ではない・むらがある
• 直径が6mm以上ある
• 色や大きさ、形などが変化していく、盛り上がる
• 出血する

以上のようなほくろを見つけた時には、必ず皮膚科専門医を受診しましょう。


        日本皮膚科学会 https://www.dermatol.or.jp/qa/qa12/q02.html より引用

その他にも、黒色や茶色い皮膚の病気には、脂漏性角化症、基底細胞癌などがあります。

気になるほくろを見つけた時には、皮膚科専門医を受診してきちんと診断を受けてください。

検査

ダーモスコピー

特殊な虫眼鏡(ダーモスコープ)でほくろを観察することで、より確実な診断をします。

生検検査

ほくろの一部を採取して顕微鏡で調べることでがん細胞の有無がわかります。
しかし、メラノーマが疑われる際には、生検検査によって、転移を助長する可能性も指摘されていますので、慎重な判断が必要といわれています。

治療

ほくろ

基本的には良性腫瘍であるため治療は必要ありませんが、気になる場合は治療ができます。
ほくろの大きさや厚みなどによって、適した治療法を選ぶことが大切です。

切除
先天性の大きなほくろは、将来メラノーマが発生する可能性があるため、手術で切除することも多くなっています。

レーザー治療

メラノーマ

原則として一括切除の手術になります。

ホームドクターからのアドバイス

• ほくろの予防には、紫外線を大量に浴びて日焼けをしないことが大切です。
外出をするときには日焼け止めクリームを使用して、予防をしましょう。

• 足の裏や背中など、自分では気づきにくい部分にできているほくろもあります。
家族などで、気づいた時には、お互いに教えてあげることも大切です。

• ほくろはよく観察して通常のほくろとメラノーマとを見分けて、適切な治療を受けることが大切です。

• ほくろをいじったり、傷つけたりした後に、ほくろが変化してメラノーマになったという話もありますので、できるだけ刺激しないように心がけましょう。

もっと調べる

参考リンク

日本皮膚科学会
東京女子医科大学東医療センター ほくろの説明
慶応義塾大学大学病院 色素性母斑(ほくろ)
愛知県がんセンター中央病院 メラノーマ

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皮膚科

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