どんな病気
日焼け(ひやけ)は正式には、日光皮膚炎といいます。
日光に含まれる紫外線を浴びることによって、皮膚が炎症を起こした状態です。
長野県は、標高の高さから、紫外線量は全国でもトップレベルのため、注意が必要です。
長時間、大量の紫外線を浴びると、皮膚がやけどのように赤くヒリヒリした状態になります。
多くの場合は、2~3日で症状はおさまりますが、その後皮膚の色が黒く変化します。
シミなどの原因となったり、皮膚がんになるリスクも高くなります。
原因
日焼けの原因は、紫外線です。
紫外線にはUVAとUVB、UVCの3種類に分けられます。
地表に届かないUVCを除いたUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の2つが日焼けの原因となります。
特にUVBの作用によって、日焼けが引き起こされます。
いしわ内科皮フ科クリニック 紫外線と日焼けの話より引用
日焼けは2種類に分けられます
サンバーン (日光によるやけど) |
• 日光を浴びてから数時間後に赤くなり始めて、約24時間後にピークになります。 • 主にUVBが作用しています。 • 3日後くらいから改善して、数日後に焼けた皮膚がはがれ落ちます。 |
サンタン (色素の増加) |
• 3日後から徐々に褐色~黒色の色素沈着が始まります。 • 主にUVAとUVBが作用しています。 • 数週間から数ヶ月間にわたって、色が残ることがあります。 |
self doctor web より引用
日焼けを起こしやすい人と起こしにくい人がいます。
日本人は3つのタイプにわかれます
スキンタイプⅠ | • 日光に一時間ほど当たると赤くなり、その後黒くなりにくい • 紫外線によるDNAの損傷が多く、皮膚がん発症の可能性が高くなる |
スキンタイプⅡ |
• 日光に当たると赤くなり、その後やや黒くなる |
スキンタイプⅢ |
• 日光に当たっても赤くなりにくく、その後も黒くならない |
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紫外線による影響が大きいスキンタイプⅠの人は要注意です。
Ⅲの人に比べると、紫外線によるDNAの損傷が3~5倍多く、皮膚がんを発症する危険性が高まります。
症状
• 軽度のものは炎症を伴わずに、色素沈着を残す程度です。
ひどくなると、皮膚がはれてひどく痛んだり、水疱や、脱毛などが起こる場合もあります。
早めに受診したほうが良いでしょう。
• 強い紫外線を目に浴びると、目の角膜や結膜にも炎症が起きて、雪眼(雪山などで強い紫外線を浴びることによる炎症)などを起こすことがあります。
検査
• 日焼けの診断は、状況の聞き取りと炎症部の観察によって診断します。
• 光線過敏症(普通の人よりも弱い紫外線でも皮膚に炎症を起こす)の疑いがある場合には、光線過敏試験などを行って診断します。
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治療
• 赤くなったらまず冷たいタオルで冷やすなどの応急処置をします。
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• 刺激の少ないローションなどで十分に保湿します。
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• 痛み止めやかゆみ止めを使用します。
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• 炎症がひどい場合には、ステロイド薬などの塗り薬を用いることもあります。
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• 皮がむけてきた場合には、無理にはがさずにクリームや薬などを塗って、保湿をします。
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ホームドクターからのアドバイス
• できるだけ紫外線を浴びないようにするなどの予防が最も重要とされています。
長時間、強い紫外線を浴びないように、予防を心がけることが大切です。
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• 4~9月の紫外線の多い時期は特に注意が必要です。
特に長野県は、夏以外の時期も紫外線が強いので注意が必要です。
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• アスファルトやコンクリートの上に長時間いないようにする
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• 日焼け止めや日傘、帽子、サングラスなどを用いたり、長袖、長ズボンを着用する
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参考:気象庁紫外線情報分布図
日焼け止め(サンスクリーン)の選び方
日本化粧品工業連合会編「紫外線防止用化粧品と紫外線防止効果」より
SPF(Sun Protection Facter)
数値が高いほど、紫外線をブロックする効果が高くなります。
SPFは主にUVBによるサンバーンをどれだけ防げるかを示しています。
数字はその人の日焼けのしやすさを、何倍防げるかということを表しています。
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たとえば、何もつけないと20分間で日焼けをする人がSPF10を塗ると、
20分×10SPF=200分間、日光を浴び続けると日焼けをするということになります。
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しかし、200分間日焼けをしないという意味ではではありません。
合間に追加で塗る必要があります。
SPF50を超えると、性能に差はありません。
PA(Protection Grade of UVA)
PAは主にUBAによるサンタンを防ぐ効果を示しています。
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PA+:UVA防止効果がある
PA++:UVA防止効果がかなりある
PA+++:UVA防止効果が非常にある
PA++++:UVA防止効果が極めてある
日焼け止めに迷ったら!
こちらでお勧め商品を紹介していますので、是非ご覧ください。
紫外線に注意!親子で使える「日焼け止め」の選び方
日焼けになってしまったら早めに処置をすることが大切です。
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まずは、良く冷やしましょう。
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2~3日たっても症状がおさまらずに、水ぶくれになった場合には、皮膚科を受診しましょう。
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参考リンク
〇 日本皮膚科学会
初診に適した科
皮膚科
頼りになる病院
まずはお近くのかかりつけ医の先生にご相談ください。
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