どんな病気
蕁麻疹（じんましん）は、皮膚が地図状に赤く盛り上がる膨疹（ぼうしん）が特徴です。
ひとつずつの膨疹は数十分～数時間で跡を残さず消えてしまうことも特徴です。
1日程度続く場合や、次々と新しい膨疹が現れる場合もあります。
多くは痒み（かゆみ）を伴います。
「 町医者の家庭の医学 みやけ内科・循環器科 蕁麻疹(じんましん)と多型滲出性紅斑 」より引用
原因
特発性蕁麻疹
原因が不明で突然発症する蕁麻疹です。
蕁麻疹の約7割が特発性だといわれています。
ストレスや疲労なども原因の一つといわれています。
アレルギー性
特定の食物や薬剤などに含まれる抗原物質によるアレルギー反応で起こります。
特定の食物を口にしても、体調によって、発生する場合と発生しない場合があります。
また、特定の食べ物の摂取後、運動することで発症することもあります。
原因・誘因となる主なもの
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食物 |
魚介類（サバ、マグロ、サンマ、エビ、カニなど） 肉類（豚肉、牛肉、鶏肉など） 卵、乳製品（鶏卵、牛乳、チーズなど） 穀類・野菜（大豆、小麦、ソバなど） |
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食品添加物 |
人工色素（黄色、赤色など）、防腐剤（パラベンなど） |
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薬剤 |
抗生物質、解熱鎮痛薬、咳止めなど 健康食品、サプリメント |
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植物・昆虫 |
イラクサ、ゴム、ハチなど |
非アレルギー性
物理的な刺激により起こる蕁麻疹です。
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物理的刺激 |
擦過・圧迫（下着など）、寒冷、温熱、日光、振動（マッサージ器など） |
症状
• 皮膚が突然赤く盛り上がる
大きさや形はさまざまで、地図の形に例えられます。
膨疹は、数分から数時間で消えることがほとんどですが、半日から一日程度続くこともあります。
古いものと、別の場所の新しいものが混在していることも特徴です。
• かゆみ
• 蕁麻疹の中には、アナフィラキシーという強いアレルギー反応の始まりのことがあります。
全身症状が見られないか注意をして観察してください。
・呼吸が苦しい
・吐き気がする
・お腹が痛い
・熱が出る
・血圧が下がる
などの症状が見られた際には、至急医療機関を受診してください。
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検査
アレルギー検査
皮膚検査や血液検査でアレルギーがあるかを検査します。
血液検査
アレルギー検査のほかに、肝機能や腎機能、炎症反応などの検査をします。
物理的な刺激が疑われる場合
誘因となる刺激を加えて実際に蕁麻疹が起こるか確認します。
薬が疑われる場合
ごくわずかの量を皮膚に貼り付けたり、実際に飲んだり注射してみて蕁麻疹が現れるかを確認します。
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治療
数時間で症状は 軽快しますが、下記の場合は、医療機関を受診しましょう。
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• 呼吸が苦しい場合や吐き気がある
• かゆみや痛みが強い
• 膨疹が広範囲に広がっている
• 繰り返し発症する、または症状が長引いている
症状やそれまでの経過などをあわせて治療を行います。
できるだけ原因・悪化因子を探して、それらを取り除いて避けるようにします。
薬物療法
抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を使用します。
症状に応じてステロイド薬も用いられることがあります。
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ホームドクターからのアドバイス
受診時
蕁麻疹が現れる前に、何を食べたか、何か薬を飲んだか、どんなことがあったかなど思い当たることがあれば医療機関に伝えましょう。
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日常生活での注意点
• 蕁麻疹の原因がわかっている場合は、それらを避けるようにします。
• 蕁麻疹が起こった際に、食べ物の影響が疑われる時には、その前に口にした食事を原材料（卵、小麦粉など）ごとにリストにしておきます。
次回にもし起こった際に比較すると原因が特定できる可能性があります。
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• 原因が特定できない場合、日常生活を見直してみましょう。
衣服の締め付けやストレス・疲労・寝不足など精神的なものが原因となっている可能性があります。
規則正しい生活を送るように心がけましょう。
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頼りになる病院
まずはお近くのかかりつけ医の先生にご相談ください。
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